ピアニスト (2001)

La Pianiste (2001)

主人公のエリカはウィーンの国立音楽学校の教授で、ピアノ一筋で生きてきたような中年女性。未だ母親と暮らしていて、ベッドも一緒です。歪んでしまってます。近頃、"童貞をこじらせた"なんて言葉がありますが、アレの女性版。アラフォー処女の物語なのです。

私の周辺でも、たまに聞くような話です。母親の娘に対する接し方が大きな要因だろうと、私の見解です。過度の期待、世話焼き。過保護とはまた別の、人権無視って感じでしょうか?娘をペットのように育ててしまった感じです。性欲のはけ口がおかしな方向に行ってしまうのですね。

そんなエリカにも好意を寄せる青年が現れるのです。コレは…この親子にとっては大事件なのです。

舞台はトップクラスのピアノ界の話です。ピアノシーンといえば、厳しさが伝わるシーンしか出てきません。皆さん、厳しい指導を受けてます。そんな中で現れる恋愛目的の青年。おかしな人に思えますが、この人が普通なのですね。社会性のある独立した人間なのです。

アラフォー童貞ならコメディですが、アラフォー処女になるとシリアスっていう映画です。