奇跡の2000マイル(2013)

Tracks (2013)

オーストラリアのロビン・デヴィッドソンの自伝"Tracks"が原作。1977年に24歳白人女性が、犬と4頭のラクダを連れて2700kmを歩いて旅した物語。途中からは砂漠です。

主人公ロビンを演じるのはミア・ワシコウスカ。"アリス・イン・ワンダーランド"のアリスです。

都会生活に嫌気がさしたロビンさん、故郷を離れ、1人アリススプリングスにやって来ました。田舎町です。お金はありませんが、ラクダと旅をする野望を持ってます。のんびりした場所で着々と準備を進めます。

そしてナショナルジオグラフィック紙をスポンサーにつけ、ラクダを手に入れ、旅が始まるのです。最初のうちはナショナルジオグラフィック紙のカメラマンが張り付いていたり、アボリジニの屈強な老人が案内役で同行してくれたりします。嫌な白人観光客が出てきたり、カメラマンが鬱陶しくなってきたりと。ケッタイな人間関係が面倒な旅なのです。

アボリジニの老人と別れて砂漠に入ると、これまた大変。大自然の中での苦しみが襲ってくるのです。犬が頼りになるのですが、その犬だって途中で死んでしまったりします。

もの凄い大事件はありません。しかし迷子になり、ラクダを見つけた時には感動します。犬が死ぬ時だって、非常にショッキングです。

歩き続ける地味な物語のようですが、心揺さぶられるとっても面白い映画なのです。