ハリケーン・ビアンカ (2016)

Hurricane Bianca (2016)

マンハッタンで暮らすゲイのリチャード(ロイ・ヘイロック)。テキサスで化学教師の職を見つけ、いざ田舎町へ。

このテキサスの田舎町、私達のイメージ通りの保守的な所なのです。ゲイなんて認めません。よく考えてみると、日本だってココに近いものがあるかもしれません。オシャレな蝶ネクタイで、ゲイっぽい男の姿で出勤しますが、直ぐさまクビになってしまいます。そしてドラッグクィーンな女装で、ビアンカ・デル・リオと名乗り、再度出直しです。酒の出さないバーで知り合ったカーマ(ビアンカ・リー)と気が合い、彼女の後押しでもあります。実はカーマはトランスジェンダー。演じるビアンカ・リーさんは本物のトランスジェンダーの女優さんなのです。

ビアンカは日本の芸能界と同じように、はっきりした物言いで、周囲の人々を惹きつけていきます。保守的なテキサスを、散々バカにしますが、受け入れられるようになるといった痛快な物語なのですね。

ドラッグクィーンですから、見た目が面白い。もう何をしたって面白いのです。愉しめます。