マネー・ショート 華麗なる大逆転 (2015)

The Big Short (2015)

2010年のマイケル・ルイス著のノンフィクション「世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち」が原作。リーマン・ショックやら、サブプライムローン問題のお話しです。アレは破綻するものだと、破綻後に言っていた人は沢山いました。ところが2年前に気づいた人がいたのです。銀行はバカで嘘つきだということを。

気づいたのはマイケル・バーリ(クリスチャン・ベール)。義眼を入れて依頼、人嫌いになり、社交性に欠ける人です。ヘビメタを聞きながら、データ収集に勤しんでいます。

マイケルの動きに気づいたのは銀行家ジャレド・ベネット(ライアン・ゴズリング)。ジャレドが話を持ちかけたヘッジファンド会社のマーク・バウム(スティーヴ・カレル)。マークがまた面白い人で、金儲けな仕事をしながらも、世の不正を全て正そうとしている男なのです。質問は直球です。

若い投資家のチャーリー・ゲラー(ジョン・マガロ)とジェイミー・シプリー(フィン・ウィットロック)も気づきます。世捨て人のような、伝説の元銀行家ベン・リカード(ブラット・ピット)の手を借ります。犬の散歩友達だったという浅い付き合いです。

この3組の物語ですね。交わりません。ちょっと難しい話になると、有名人が出てきて解説してくれます。美人さんに気をとられずに、しっかり聞きましょう。金融業界の話がわかった気分になれます。MBSCDOはダメで、CDSを買えばいいんです。空売りとかはよくわかりませんが、投資家でない人は、知らなくても100億$とか損をしませんので大丈夫です。

実話とはいえ、コメディになっていますので、非常に愉しめる映画となっております。但しよそ見をしてはいけません。それぞれのキャラクターが分かりやすいのも、良かったのではないでしょうか。システムには混乱しますが、人物は混乱しません。

リーマン・ショックを理解した気分になりましょう。