ムーン・ウォーカーズ (2015)

Moonwalkers (2015)

アポロ11号の月面着陸にまつわるお話ですので、1969年ロンドンが舞台となります。ソ連を意識して、失敗の許されない月面着陸。CIAの予備案は、キューブリックによる捏造映像。諜報員キッドマン(ロン・パールマン)が任務につきます。キッドマンは、ベトナムのトラウマに悩まされる屈強な男。キューブリックに会いにロンドンへ行きます。

ロンドンでは売れないバンド"イエロー・ブラックガーズ"のマネージャーをしている、冴えない男ジョニー(ルパート・グリント)が、借金と仕事に困っています。業界に精通している従兄弟のデレク・ケイに泣きつきますが、仕事も金も断られてしまうのです。

キッドマンがキューブリックを紹介してもらいに会うのがデレク・ケイ。タイミングよく居合わせたジョニーを勘違いして、2人は出逢うのです。ジョニーはキッドマンから大金を騙しとってしまうのです。

闇金に返済したところで、CIAから大金を奪ったことに気づくジョニー。TVでキューブリックを見て偽物に気づくキッドマンは、本物デレク・ケイから乱暴にジョニーの居所を聞き出します。

そして再会。ジョニーのインチキな説得で、デブでゲイの可笑しな監督に映像を依頼することになるのです。面白い世界に入って行きますよ〜。このレナータス監督、三年がかりで作った映画が「跳ねる」。前衛芸術とでもいいましょうか、何とも言えない映画でして、エンドロールでも見せてくれます。

レナータス監督のスタジオを兼任している自宅でしょうか?裸のお姉さん達がいっぱいいるのです。そんな中での極秘ミッションとなります。キッドマンは、闇金からお金を奪い返してきます。アヘンを吸ったり、LSDを飲んじゃったりもします。

ラリったキッドマンと電話で話したCIA長官は、心配になり屈強なCIAエージェントを多数派遣。闇金屋の悪い連中も黙ってません。レナータス監督宅に集結するのです。肝心な映像も失敗します。その後は…といった物語。

屈強な男とショボい男のコンビは、やっぱり面白いといった映画。ジョニーとキッドマンを終始愉しみましょう。