ザ・ギャンブラー/熱い賭け (2014)

The Gambler (2014)

1974年の映画「熱い賭け」のリメイク。凄い勝負師ではなく、ギャンブルにハマってしまう人の物語。ギャンブル依存性とはまた、ちょっと違うような感じですが、無謀に賭け続ける姿は、ギャンブルにハマる構図をわかりやすく見せてくれます。

大学で現代文学を教える准教授ジム・ベネット(マーク・ウォールバーグ)は、夜な夜な韓国系の闇カジノで大金勝負。ツケが貯まってきてます。そこで声をかけてきたのは黒人のヤミ金屋バラカ(マイケル・ケネス・ウィリアムス)。バラカに借りて、もうひと勝負するジムですが、やっぱり負けて借金が膨れ上がりました。

実は、ジムの祖父は資産家なのです。相続した母親(ジェシカ・ラング)はリッチマンですが、どうも疎遠になっているようです。しかし見兼ねた母は、借金分26万$を現金で用立ててくれるのです。ギャンブル狂に現金を渡してはいけません。ジムはあっさり使ってしまいます。次に借りるのは、もっと悪そうなフランク(ジョン・グッドマン)。何が悪いって、見た目だけで極悪とわかる人です。

韓国系カジノで見かけた優秀な生徒エイミー(ブリー・ラーソン)とは、良い仲になっていきます。バスケのスタープレイヤーのラマーは、授業では駄目な生徒。悩みを打ち明けられ、親しくなります。そんな2人に危害が及んでは大変ということで、ジムの逆転劇が始まるのです。

ギャンブルに勝つにはインチキです。これで安心といって終わらないのがジム。もうひと勝負いってしまいます。もう命とか惜しくないのです。ギャンブルに依存した結果なのか、裕福な家庭への反発なのか?何だかわかりませんが、一緒に借金苦を愉しみましょう。前半は、文学にこだわるセリフが続くので、とっても眠くなります。春向けの映画ではありません。