マイク・タイソン THE MOVIE (2008)

Tyson (2008)

モハメド・アリをあまり見ていない世代の私には、史上最強のヘビー級ボクサーであるマイク・タイソン。衝撃を受けた人が多かった事でしょう。そんなマイク・タイソンが大人っぽくなりまして、自身の半生を語ってくれます。

トレバーとの世界戦から始まります。ホントに強かった頃ですね。素人の我々が、他のボクサーとは全然違うと思うくらいです。圧倒的な差があるのでしょう。当時、アンドレ・ザ・ジャイアントとどっちが強いか議論を交わしたものです。ヘビー級の中では小さめなタイソン、何かが規格外のバケモノなのです。

ブルックリン育ちですね。12歳で鑑別所。白人のボクシングトレーナーのカス・ダマトに出逢うのです。14歳でジュニア・オリンピックに出場し、圧倒的な強さを見せつけます。こちらの映像残ってます。

その後、セックスに取り憑かれたというタイソン。成功も失敗もセックスに左右されることになるのです。人間らしいというか、男らしいというか…やはりトップに登りつめるにはセックスなのです。

そんなタイソンも、世界チャンプを目指している頃は、5年間しなかったと言ってます。トレバー戦では淋病が痛かったとも。日本でバスターに負けた衝撃の一戦、前日に遊び過ぎちゃったのは、よく聞く話ですね。プロボクシングの世界がシビアなのか?タイソンの遊び過ぎの度合いが凄いのか?

我々も怪しいと思っていたレイプ事件。ハメられたとの本人談。映画のような、物凄い刑務所に3年服役。イスラムに改宗していたのですね。そして復帰。ブランクがあっても、真面目にトレーニングすると、身体つきと動きが違います。セックスに溺れるまでは、強さ復活するのです。

周囲の連中が信用できなくなったとタイソンは言います。どんなリッチマンでも持つ悩みです。誰か巧みにタイソンをコントロール出来る人がいなかったのかと、ファンの我々は悔やみます。タイソンレベルの選手だって、遊び過ぎちゃうと勝てないのです。だからといって、本人が感情を抑えると、勝利への執着心が薄れてしまうのでは。コレはmy opinion。

リフィールド戦でのタイソン、アレはまた怒りの感情が抑えられな過ぎなのです。非常に惜しい選手生命でしたが、それでも史上最強と思わせるほどのボクサーです。面白い人でした。