エターナル・サンシャイン (2004)

Eternal Sunshine of the Spotless Mind (2004)

奥手な庶民、冴えないイケメンのジョエル・バリッシュ(ジム・キャリー)と、積極的に近づいて来てくれる奇抜な美人さんクレメンタイン・クルシェンスキー(ケイト・ウィンスレット)の、夢のような恋愛物語と思いきや…

舞台は2004年NYのハズレからボストン辺りの物語。ロックビル・センターのアパートに住むジョエルが会社をサボって、電車でモントークに向かいます。行き着く先は冬場の寂しいビーチ。砂は小石の粒だとか、考え方が卑屈だったりします。ここで出会うのが髪の色が"青い廃墟“の美人さんクレメンタイン。B&N書店員です。モジモジしてるジョエルに声をかけてきてくれるのです。トントン拍子にコトが進みますが、ヴァレンタインデー前に別れ話に。

ここから話が不思議な世界に。ジョエルがクレメンタインに忘れ去られているのです。会いに行ったら全く知らない人の扱いなのです。原因はラクーナ社なる記憶を消去する商売の人達がいたのです。元カノだの元彼だの、特定の個人の記憶を消去する商売なのです。「フルモンティ」でお馴染みトム・ウィルキンソン演じるDr.ハワードの元、技術者のスタン(マーク・ラファロ)、幼な顔の変態パトリック(イライジャ・ウッド)、受付メアリー(キルスティン・ダンスト)の面々。

クレメンタインはジョエルの記憶を消去。コレを知ったジョエルがクレメンタインの記憶を消去するも、途中から抵抗が始まるといった物語になっております。時間軸が逆行しますので、我々は頑張って2人の恋愛の思い出に食らいついていかないといけません。クレメンタインの髪色を追って行くシステムですね。

ラクーナ社の面々も加わってきます。薄着になると我々を魅了するメアリーを巡って、Dr.ハワードとスタンの複雑な三角関係。客であるクレメンタインのパンティを盗んで、変態を印象付けたパトリックは仕事を利用して暴走。

そんなこんなで最後に辻褄合わせが終わるのですが、ここで男女のケンカ別れの謎を考えさせられるコトになるのです。皆様も不満を募らせ、悪口を言った挙句に異性と別れた経験が多々お有りでしょう。出逢った頃は幸せいっぱいなのに何故?我慢が良いとも思いませんが、別れて後悔するケースが大半を占める事だと思います。ラストに過去の後悔の念を思い出しましょう。

凍ったチャールズ川で2人きりでイチャつくコトを推奨する映画です。ボストンだそうで。雪が積もったビーチのシーンがあるのですが、モントークの海岸でしょうか?珍しいです。