ダークホース 〜リア獣エイブの恋〜 (2011)

Dark Horse (2011)

主人公エイブ(ジョーダン・ゲルバー)は、お父さんジャッキー(クリストファー・ウォーケン)の経営する会社で働き、母フィリス(ミア・フォロー)に溺愛され、両親と同居している35歳独身男。ハゲ、デブ、オタクと三拍子揃ってます。車はハマーH2に乗っちゃってます。

ある日の結婚披露パーティーで出逢ったのはミランダ(セルマ・ブレア)。一目惚れしたのでしょうか。乗る気のないミランダに、積極アタックです。結婚まで申し込んでしまうのです。

ところがミランダ、この人がまた厄介な人なのです。失恋したばかりで、リストカットを繰り返す小説家志望。更にB型肝炎を患っていたりします。

このミランダが、プロポーズを受けてしまってから、話が急転するのです。いいトコ無しのような中年エイブが、幸せになる物語ではないのです。とうとう父親ジャッキーに、会社をクビにされてしまうのです。

ここからは妄想ですね。優秀で医師になっている弟が出てきます。会社の年配女性事務員マリー(ドナ・マーフィ)が、フェラーリに乗って出てきます。ミランダの元彼が出てきます。次々と自分の駄目っぷりを指摘されるのです。

そして実は…という幸せにはならない結末の物語なのです。出番は少ないですが、クリストファー・ウォーケンの存在感が凄いです。出て来るだけで面白い人になってます。シリアスなコメディですが、笑ってしまいます。エイブが肝炎で、黄色くなってしまったのは、笑っていいのやら…

何とも不思議な、珍しいタイプの映画でした。