夫以外の選択肢 (2004)

We Don't Live Here Anymore (2004)

アンドレ・デビュースの小説が原作です。この人、自伝作家だそうで、この不倫物語も自身の体験だったのでしょうか?そんなことが気になってしまった映画。

ジャック(マーク・ラファロ)とハンク(ピーター・クラウス)は、大学で教鞭をとる同僚で、親しい友人。家族ぐるみのお付き合いなのです。

ジャックの妻はテリー(ローラ・ダーン)。子供は2人。テリーは、子供がおねしょしちゃった布団を変え忘れちゃう程のだらしなさ。ダメな専業主婦なのですが、何があっても夫を愛してるという。

ハンクの妻はイーデス(ナオミ・ワッツ)。子供は1人。夫ハンクは小説を書いてますが、度々浮気しちゃう男。既に愛の無い夫婦なのです。

両夫婦とも外では楽しく過ごしてますが、家庭内では不満だらけの生活を送っているのです。私見ですが、日本の家庭のようなのです。私の家は…

妻に不満なジャックと、誰かを愛したいイーデスは、不倫関係になるのですね。若者の如く何処でもセックスを楽しむ2人なのです。形は間違ってますが、愛し合ってる2人です。その後ハンクとテリーもセックスしちゃいますが、こちらに愛はありません。

友人間のダブル不倫という、我々があってはならないと思ってる事なのですが、一人一人の気持ちは理解できるというお話になっています。愛情と嫉妬心、両方を人々にもたらすセックス。考えると哲学的で難しくなってしまうので、セックスしちゃいなさいというコトにしておきましょう。そんな映画でした。

ラストのジャックが崖っ淵で子供達と遊ぶシーン、子供を乗せたイーデスの車が踏切で止まっているシーン。何故かドキドキするように見えるのです。ココでは魔が差しちゃいけないと思わせるシーン。まぁ不倫セックスで停まれば、といったことなのでしょうか?