リプハーゲン: オランダ史上最悪の戦犯 (2016)

Riphargen (2016)

アンドリス・リプハーゲン(Dries Riphargen)、悪い人が居たもんです。第二次世界大戦中、ドイツ占領下のオランダでのお話。この男、ナチスのSDに協力してユダヤ人を探す情報屋なのです。ユダヤ人を見つけると、甘い言葉で財産を預かります。口の上手い詐欺師ですから、口伝てに紹介もして貰っちゃうのです。用済みになれば、ナチスに売ってポーランドガス室送りです。

この詐欺師に比べたら、火事場泥棒なんて言葉は可愛いモンです。"ホワイトカラー"なんて詐欺師のドラマを面白がって見てますが、本物は違います。巧みに人を操って金儲け、用済みや証拠を持つ奴は殺してしまえって考えですから。

レジスタンスの情報を売って、2つ程潰してしまったので、ナチス撤退後に追われる身になりますが、隠し財産を持って逃げきってしまうのです。ラストにアルゼンチンに亡命したと言ってました。

悪人が退治されないし、見ていて少々辛くなる映画ですが、見応えはあります。面白いというと語弊がありますが、ハズレじゃないお勧め映画です。