野蛮なやつら/SAVAGES (2012)

Savages (2012)

ドン・ウィンズロウの同名ベストセラー小説が原作。オリバー・ストーン監督。

舞台はカリフォルニア州ラグーナビーチ。現金で買ったビーチハウスに住むベン(アーロン・テイラー=ジョンソン)とチョン(テイラー・キッチュ)は、THC33%という世界一の大麻を栽培し、表にも裏にも売り成功している2人。"O"ことオフィーリア(ブレイク・ライヴリー)を共に愛し、セックスしちゃうという、ちょっと前衛的な関係なのです。

チョンは元傭兵。イラクアフガニスタンで任務をこなし、大金を手に帰国。魂空っぽの屈強な戦士です。SEALsなどの仲間がいます。ベンは平和主義者。後進国に行き、寄付やボランティア活動を行っています。暴力的な事はしません。暴力的な解決法は、チョンがコッソリとやっているのです。オフィーリアが語り手となって話を進めます。

そんな2人に、ほぼ脅しの取引を持ちかけてきたメキシコの麻薬カルテル。ボスはエレナ(サルマ・ハエック)。LAの在住の側近ラド(ベニチオ・デル・トロ)が、凶悪な男なのです。ライバルのカルテルの大物エド・アズールの弁護士を残酷に殺します。残酷な殺しと、悪人感たっぷりの風貌は、出演者の中で一際目立つ存在です。

DEAの汚職捜査官デニス・ケイン(ジョン・トラボルタ)に相談するチョンとベン、危険なカルテルには逆らうなと。デニスはラドとも繋がっている、悪いけど凶暴ではない家族を愛する男。ジョン・トラボルタがイイ味出してます。

しかし2人は取引を断り、オフィーリアと3人でインドネシアに身を潜める事にします。大手投資銀行の元ブローカーのスピン(エミール・ハーシュ)は、マネーロンダリングを手伝っていた仲間。スピンにお金を用意してもらったり、準備が進みます。実はお金持ちのお嬢さんオフィーリアは、最後の買い物へと高級ショッピングモールに繰り出すのです。ここでラド達に誘拐されてしますのです。

大麻取引のために、誘拐してしまう無茶苦茶なエレナのカルテル。要求も無茶苦茶です。1年間預かるとか、身代金1300万$だとか。こうなったらチョンとベンは反撃するしかありませんね。屈強な傭兵仲間だっているのです。オフィーリア奪還作戦開始です。

凶暴なカルテルと、SEALsを含む傭兵達の戦いです。スピンが、カルテル内に裏切り者を仕込む偽装を工作します。どっちつかずのデニスが決断を悩みます。激しいアクションシーンと、裏工作をお楽しみください。

皆さん無茶します。