セブン・サイコパス (2012)

Seven Psychopaths (2012)

イギリス映画ではありますが、LAを舞台にハリウッド俳優達が出演します。主人公は脚本家のマーティ・ファラナン(コリン・ファレル)。「セブン・サイコパス」なる脚本を書いてます。7人のサイコパスを考えてますが、ネタに困ってます。何故ならサイコパスではないノーマルな人。しかし気づいた時にはサイコパスに囲まれ、巻き込まれる物語となるのです。

友人のビリー(サム・ロックウェル)は売れない役者。ネタを提供してくれたり、新聞にサイコパス募集の広告を出してくれちゃったりします。ビリーの仲間ハンス(クリストファー・ウォーケン)は、無職ですが癌に侵されている奥さんを愛してやまないのです。ビリーとハンスはセコい詐欺をしてまして、犬を誘拐しては謝礼を頂いているのです。そんな2人は極悪ギャングのチャーリー(ウディ・ハレルソン)のシーズー犬を誘拐してしまい、大事になるのです。

簡単な話にしてしまいましたが、コレにマーティの脚本が絡むことで、面白くなるのです。バラしてしまいますが、上記の3人はサイコパスです。コレに新聞広告を見たウサギを抱えたザカライア現れ、元恋人のマギーとのシリアル キラー体験を聞きます。マーティが思いついたのは、アメリカ人を恨む元ベトコン。こちらはサイゴンのアメリカ大使館前で、焼身自殺した僧侶だったりします。ティック・クアン・ドックさんですね。以上6人に、ビリーがもう一度加わりまして、セブン・サイコパスです。

先の読めない複雑な物語、登場人物多数ですが、有名人4人を中心に話が進みますので、非常にわかり易く愉しむことができます。残酷な人殺しもありますが、そこはコメディ映画です。ソフトになっております。

クエーカー教徒なる言葉を初めて耳にしました。キリスト友会なる宗教団体だそうです。ここはひとつ、唯一のまともな人マーティの気持ちになって、一緒にサイコパスに巻き込まれることをお勧めします。